僕のGW②

初日のラクダとの死闘、テテとの日々、二日目の美人を翻弄。

 

そしていよいよ、フィナーレを迎えようとしていた。

 

舞台は渋谷のクラブ!

もはや説明のいらない、俺たちのホームタウンだ。

 

 

クラブの前でいっきと合流。今宵のキープレイヤーだ。


俺は酒がまだ入っていたこともあり、思いっきりショルダータックルをいっきに放つ。


いっきは吹っ飛んだ以上に痛みを痛感し、軽い脳震盪を起こしていた。最高だよ

 

クラブに入ると今宵の仲間達が続々と集まってきた。

 

まず、いっきだ。

 

いっき 

その顔面からは想像できないような苦い声と、たくましい肉体の持ち主。泥水した時のこいつは要注意だ。

 

次にエジル

前回コンビ即をした説明不用のイケメン。

今宵も逆ナンの嵐が予想される。

 

次にゆり

俺たちのマイメンしょうじの元カノ。

東京住みになりエイジと遊びに来た。

 

次にりょうた

大学時代のエジルの友達。

圧倒的なオーラとオシャレを兼ね揃え、圧勝が期待される。

 

 

 

もう1人、エジルの大学時代の友達パーカーが来て、みんなで再会をかみしめ合う。

 

 

 

 

とそこに、

 

 

青いジャケットをきた中年男性のようなサラリーマンが近づいてきた。

 

 

 

眼鏡をかけてノリノリな男こそ

 

 

 

 

 

 

 

 

木曽だ!!!

伝説の男が現れた!!!

 

 

全員揃った。みんなで和気藹々と男爵している。

これだけでも楽しかった。

 

 

 

 

すると、

 

 

 

 

いるはずのない声が聞こえてきた。

 

 

俺はその懐かしさすらも感じる気配を即座に感じ取った。

 

 

 

振り向くと

 

 

 

 

 

 

 

 

テテ!!!!!!

なぜお前もきた!!!!

 

ただでさえ異色メンバーの中に一際異色を放つテテが乱入

 

 

実はテテとは何人かでクラブ前に呑む約束をしていたが、テテの友達がこれなくなり中止に。

 

俺たちはクラブに行くよ?と言うと、1人でも良いなら行きたいと打診された。

 

 

一緒に中に入るは嫌だったので先に入り、クラブ入口前に放置した。

 

1人で入るの怖いよーのラインもシカトしていたが入口前でエジル達とたまたま鉢合わせ。

 

エジルも感じたことある気配を瞬時に感知し、

 

あれテテじゃね!?!? となり、一緒にクラブに入った様子。

 

その際エジルの友達のイケメンりょうたは

 

おい、エジル。このブス誰だよ?の質問。当然だ。

 

 

エジル 郁人が即った女。テテだよ!

 

 

 

 

 

 

 

りょうた  ペレ!?

 

 

テテの異質な存在は神以上だ。

 

 

木曽が全員にテキーラを奢ってくれてようやく今宵のゲームスタート!

 

 

 

今回俺は基本的にいっきとコンビで行動していた。

 

 

しばらくはクラブの雰囲気と、人ごみの多さに圧倒されるも、もはやこれは名物。声をかければ緊張感がほどけることは承知済みだ。


近くにいた看護師二人組に声をかける。
今回、木曽のテキーラによる開会宣言から終始泥酔模様のため会話がほとんど思い出せない。

 


とりあえずテキーラを奢ることに。

25歳のコンビ、スト値は俺の担当が3、いっき担当が6~7と中々格差があるコンビだ。
二人とも共通の筋肉ルーティンを使用して食いつきを上げたり、上手く和む。

 

いっきからアイコンタクトが届く。どうやらスト値6~7のちび子にかなり惚れている様子。


いっき はちび子にLINEを聞くも、携帯を持っていないと断られる。

 

俺の担当子は食いつきは悪くはなかったが 今じゃない と判断。番ゲして放流。

 

俺たちの泥酔モードは段々激しくなる。

 

スト値高めのコンビをナンパ。

テキーラを乾杯すると、すぐに逃げられる

 

いっき  千円投げてるみたいあんーー

 

確かにその通りだ。でも、頭で分かっても行動してしまう。誰かに操られたかのように

 

俺たちはまたもテキーラ泥棒の詐欺に遭う。

いっきは女も可愛くないし、かなり落ち込んでいた。

 

 

しかし俺は止まらない。

 

ふと、冷静になった。

 

先ほどの看護師にLINE

 

大声が響く中、すぐに返信はきた

 

合流して再び4人で乾杯。

いっきとちび子も先ほどよりも、心も体も近づいていた。

 

 

一方のでか子はお酒を俺にやたらと飲ませてきやがる。

 

 

 

 

 

まるで狼男にわざと満月を見させるように

 

 

 

 

 

やめてくれでか子。。

 

 

 

 

それ以上飲ませると解放されてしまう。。

 

 

 

 

眠りについている危険な俺が解放されてしまう。。

 

 

 

 

やめろーー!!!!

 

 

 

 

 

もっとのんでー、はいどうぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

ドクンドクン

 

 

 

 

 

 

 

 

どくん!!!!

 

 

 

 

 

「ドラゴンボール 満月」の画像検索結果

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ドラゴンボール 満月」の画像検索結果

 

 

 

うぉーーーーーー!!!!!!!

 

 

 

自分の中に眠っていた大猿が度重なるテキーラによって目覚めた。

 

こうなった俺は誰も止めることはできない

 

でか子の食いつきが悪くないのに、いきなりその場を立ち去り暴れる。

 

 

 

 

「ドラゴンボール 猿」の画像検索結果

気付けばフロアを破壊していた

 

 

気が付くと消防士の割と好青年の男がホールドしていた女を一瞬で奪っていた。

 

 

消防士  お、、おい!! 返せよ

 

 

「ドラゴンボール 猿」の画像検索結果

 

ぐわぁぁぁぁーー!!!!!

 

 

消防士は消え去った

 

 

ニキビ子(後にニキビがすごいことが判明)

かっこいい! 槙野に似てるね

 

ぐわぁぁぁぁーー!!!!!

 

何を話したかは定かではないが、もの凄い食いつきを感じた。

俺は終始おらおらしていたが逆にそれが好印象だったようだ。

 

外にでるぞー!!!!!!

 

ふとあたりを見渡すと、クラブの外に出ていた。

 

俺はラブホを探し回るも全部満室

 

 

 

あいてないーーー!!!! ちくしょうーーーー!! あ!!!!そういえば!!!!

 

俺はこの日は暴走すると思っていたので急遽、渋谷に部屋を借りていた。

しかし、その鍵はいっきが持っていたのでいっきを外に呼び起こす。

今考えれば本当に自分勝手で申し訳ない。しかし起きた大猿はもう止まらない

 

鍵を手に入れた俺は部屋に入って速攻ニキビ子を犯す。

 

ごらぁああーー!! しねーーー!!!

 

 

実際本当に首を絞めながら犯していて、殺しかけてた。

 

 

 

 

そんな時

 

 

 

 

 

がちゃ

 

 

 

 

部屋の扉が開く音がした。

 

俺はとっさにそれが追いかけてきたいっきだということが理解できた。

 

だが気にせず犯していた。

 

 

 

 

誰かきた!!!!!

 

誰もいない!!!!!

 

正上位で犯されながらニキビ子は俺に尋ねたが俺は誰もいないといった。

意味が分からないしニキビ子からしたらホラーだ。

 

 

 

しばらくすると

 

 

 

 

 

ガラガラガラ

 

 

 

寝室の扉を開けて、ゆっくりと全裸のいっきが侵入してきた。ホラーだった。

 

ニキビ子は更にホラーな思いをしただろう。

 

 

ちょっとまって!本当にこの人誰?!

いや、俺も知らない! 誰だお前は!

 

ニキビ子からして俺といっきが友人ならまだ納得だ。

だが俺は何故か俺も知らないといった。

 

犯されてる男の知り合いでもない男が裸でうろついているのは怖かっただろう。

 

バックに切り替えると、いっきがニキビ子の顔の前にリトルを差し出す。

にやにやが止まらなかった。 しかし拒否されてしまう。

 

次に、俺が顔の前に行き、舐められ、いっきが後ろから突こうとする。

しかしグダられてしまう。

 

全て俺のせいだった。乱ができるよう、暴走しながらも手配すべきだった。

 

いっきは諦めて隣のベッドに横たわり、裸で俺らを眺めてくる。

 

 

俺とニキビ子は再びスタート。横に目を向けると、いっきが見ていた。

 

カオスすぎる現場だった。

しばらくすると、3人とも眠りに落ちる。

 

いっきが最初に駅方向に戻った。

 

まだ酒が抜けない俺とニキビ子も、友達と合流したいと言われ、駅へ向かった。

 

 

歩いてる途中。 酔っぱらってベンチで爆睡しているサラリーマンを発見する。

 

 

朝から大変だなーと思った。

 

 

一度通り過ぎた

 

 

 

 

しかし戻り、よーく顔を見た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木曽だった!!!!! こいつなにしてるんだ!!!!

 

思えば木曽の姿を最後に見たのは、全員にテキーラを奢ってくれた最高潮のテンション時から見てなかった。 

 

うぉ…今何時だ、、

 

どうやら眠りにつこうと部屋に入ろうとしたが鍵がかかってたみたいだ。

 

ニキビ子を友達の元へ送り返す。

朝日に照らされたニキビ子をここでようやく初めて見た。 それと同時に大猿化していた体も安定を取り戻し始める。

 

 

俺は、こんなブスと合体してしまったのか、、

 

エジル  お前あれはやばいよ、、

 

いっき  あれはブスすぎる

 

 

大猿化した俺は本当に恐ろしい。

 

 

部屋に戻ると、やっとのベッドで気持ちよさそうに爆睡していた木曽がいた。可愛かった。

 

 

ようやく一日が終わった。

三日間のGWが終了した。

 

女の子にも感謝を表したいが、何より25にもなってもこんなにバカして騒げる友情にも感謝したい。 いつまでもこんなことをしてはいけないのはみんな分かっている。

だからこそ、俺たちは悔いのないようにハングオーバーをする。

 

さぁ、次はいざ名古屋へ。

フォーメーションはなんなんなんで行く? 守備的? 攻撃的?

 

東急レイプホテルとは!?

 

結婚式の二次会でまさかの展開!?

 

ブラインドタッチ案件とは!?

 

名古屋ではとんでもないできことが待っていた...

 

 

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕のGW①

 

 

 

5月4日

 

仕事を終わらせて3日間のバカンスが始まった。 目的は名古屋の最終調整の予定だったが、性欲に支配され、生産性のないアポをキャパーオーバーしながらも組みこむ。  

 

俺は渋谷に向かった。 第1戦目のアポ相手と会うためだ。

 

24歳、証券マン、ど変態。

会う前から電話などで仕上げていてイージーゲームと分かりながらも会いに来た。自分の性欲に毎度嫌気が指す。

そしてど変態なのも分かっていた。身体中の精子達がフル動員で射精を求めていた。

 

ハチ公前で待ち合わせ、、

 

イクトくん見つけたから行くねー!

 

この瞬間だけはどうしても高鳴る。

 

 

やっほー!!

 

 

 

 

、、、

 

 

 

f:id:kazami0711:20180509125214j:image

 

 

アジアン馬場やないかい!!!

 

ポッチャリしてるとは言っていたがここまでいくとただのデブ。

しかも胸元を見せつけてデブのエロスを見せつけて来る。

 

 

吐き気がした。

こんな奴のために貴重な時間を割いた自分の性欲と馬場の容姿に吐き気がした。

 

 

しかも見ればわかる息が臭いやつやん!!

 

 

 

大勢の人がいるハチ公の前。

一緒に居ることが恥ずかしい。

逃げ出したい。 

 

思いっきりダッシュで逃げようか?

そう考えた。

 

さぁ予約してる店あるんだよね?行きましょー!

 

馬場に手招きされながら店に歩くしまつ。

周りの目が痛い。

握って来た手はラクダみたいな手をしていた。

 

店に到着

 

ここはなにがオススメー?♡

肉かな

ビビンバビビンバ♪───O(≧∇≦)O────♪カルビカルビ♪───O(≧∇≦)O────♪

踊り出すラクダ。

店員もなんであんな馬場とあの男はいるんだ?みたいな目で見て来る

 

それでも乾杯が始まると普通に口説いてしまう俺がいた。

いつも通りのルーティンを坦々と吐く。

 

いやーん、そんなに見つめて来る人初めて。目力強〜い

アポの時は必ず目を逸らさない。こんな薄い目だがこれは確実にオナ禁効果だ。

 

適当に話したり口説いたりルーティンを使用。

 

 

 

 

f:id:kazami0711:20180509130808j:image

 

ラクダをメスの顔に変えることに成功

 

 

店を後にする。

 

歩く俺の手を握る。

握るというよりかは完全にプロレス技のようなホールドを掛けられていた。

 

上目でこちらを見ながら

 

 

次どこ行くー?♡♪───O(≧∇≦)O────♪

 

俺は帰ろうと打診

 

 

予想外だっんだろう。 驚きを隠せない馬場。

汗を掻き、悲しそうな顔をする馬場。

 

優しい俺は仕方なく、居酒屋甘太郎に行くことにした。

 

ここで対面の席なのに横に座って来る馬場

 

対面だと見つめられちゃうじゃんー!

横だと触れられるし♡

 

馬場のセクハラは徐々にエスカレートして行く。

 

俺の筋肉を触るふりをして股間に手を忍ばせる馬場。

 

俺は動じないフリをしていたが股間はギンギラギンになっていた。ラクダに立ってしまうのが恥ずかしい。

 

凄い硬くなってるよー?!  

 

 

舐めたいなー

 

 

舐めれるもんなら舐めてみろ

 

そんな態度を装っていたらラクダがテーブルの下にしゃがみ込む。

 

餌を待つラクダがそこにはいた。

 

さすがに動じた

 

 

 

なにしてるんだ!!  やめろ!

 

 

俺はマナーのなってないラクダを叱る飼育員のようだ。

 

しかし動きを止めずにそのままフェラーリ

 

はーん♡ 

 

 

美味しいー!♡

 

 

ビビンバビビンバ♪───O(≧∇≦)O────♪

f:id:kazami0711:20180509131733j:image

 

 

デブスに限って何故こんなにもテクニシャンなんだ!! しかもラクダがデブだから口で上下運動する度に身体がテーブルにぶつかり毎度揺れを起こしやがる!

 

まずい!

 

このままでは2週間貯め続けてきた精子を守ることができない!

 

こんなラクダに!

 

 

ちょっと待って!やめて!続きは後で

 

俺たちは店を出た。

ラクダは女の顔を通り越してトロトロにとろけていた。本当に吐き気がする。

 

今日はもう帰ろっか、、また今度にした方が楽しみが続くでしょ?

 

えー、、分かった(*´ω`*)

 

 

ラクダは渋谷の駅に消えていった。。

 

 

身体が軽くなり自由になった。

 

 

俺のGWあんなラクダと過ごすためのものじゃない!

 

俺は飼育員じゃない。

 

しかし、家にはもう帰れない

 

 

 

1人クラブに行こうかと迷ったがその時、、、

 

 

 

 

 

 

 

そうだテテだ!!

 

 

俺はテテに連絡した。

彼女は難なく受け入れてくれて彼女の家に寝泊まりすることになった

 

テテとは以前渋谷のクラブにエジルと行った時に出会ったアリンコだ。

 

渋谷物語〜魅了と刹那の神隠し - kazami0711の日記

 

 

 

終電で新宿に向かうとテテは嬉しそうな顔して出迎えてくれた。

 

 

夜風に靡かれながら深夜の新宿を2人で話しながら歩く。

 

 

スーパーに買い出しに行って、家に到着。

 

 

YouTubeを見たりお話ししたり。

 

テテとの時間は偽りがなかった。

 

俺は女を口説く時、素の自分を殺してマシーン化する。それはエネルギーを消費してしまうし、つまらない。  

 

テテとの時間はありのままだ。価値観やフィーリングという言葉を借りればそれまでだが言葉以上に重なりが垣間見れる。

 

寝る前に甘えん坊になるテテ。

最後はテテに襲われて合体し写生。

 

 

テテとヤる前は誰とヤッたかを考えた。

 

 

 

それもテテだった。

 

 

 

テテ!?

 

 

俺はテテで写生しテテで写生されたのか!!

 

 

少し精子を無駄にしたかなと思ったが抱いた後の後悔感はそれほどなく眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

5月5日

 

この日は昼から別の案件とアポだ。

 

テテの家のシャワーを浴び、身だしなみを整える。 テテに眉毛を描いてもらいテテに新宿まで送って貰う。

 

寂しそうな顔が全てを物語っていた。

 

大丈夫。また、会えるよ。

 

 

俺はテテと別れてアポの場所に向かった。

 

さぁ切り替えよう。

 

 

この日のアポ相手はマッチングアプリで意気投合した同い年。

間違いなく写真の雰囲気はNo. 1に可愛い。

 

だが昨日のラクダ事件もあるし慎重に待ち合わせ場所へ、、、

 

 

すると、俺を見つけて早歩きになる美女がそこにはいた。

 

長い髪は明るく染められ毛先が巻かれ、大人の雰囲気を晒し出していた。スタイルの割には胸の主張が激しい。

 

俺はガッツポーズした。

やっとGWが始まった。

 

 

遅いよー!

ごめんテテがさ、、

え?

なんでもない。行こうか!

 

 

向かった先は表参道に本店を構えるバルバッコアというシュラスコ料理

 

女関係なく俺はこの店が大好きだ。

 

カウンター席に案内され、食べ放題スタート

 

自称川栄似の彼女は人見知りもせず、聞き上手で常にニコニコしていた。

 

そして初のバルバッコアを堪能している模様

 

ただただ楽しい空間がそこにはあった。人目を気にしながらラクダとデートした昨日が嘘のようだ

 

ただ川栄は虚壁を貼っていた。人見知りしないのも笑顔なのも、緊張している様子をバラしたくないための手段。

 

川栄の過去の話をした。

 

彼女は長い間山口蛍似の彼氏と同棲生活を送っていたが、一度も抱かれずにフラれた。彼氏は女遊びをしていたんだろう。

原因として自分でも分かっていたが尽くしすぎてしまうことだ。過剰な尽くしは度を超えるとマイナスだ。

 

過去の話と原状をリンクさせると、間違いなく俺のことを男として見てるのはもちろん性の対象としても見てほしそうな様子。

 

ここから仕上げにかかる。

 

 

 

しかしうまくいかない!

 

店員が次から次へと肉を提供して来やがる!

 

そのたびに話は中断し、俺も川栄も肉に食らいついてしまう。

 

しかもめちゃくちゃ上手いではないか!

 

プランを頭の中で変更

場所を移動して雰囲気を変えて仕上げる。

 

合計一万の支払いを奢ってもらい、タクシーで渋谷へ移動

 

昨日ぶりだ。

 

カラオケに一時間入る。

 

 

 

 

その時!

 

 

腹痛が止まらない! 

 

お腹が痛い。とてつもなく大きい腹痛。

 

以前バルバッコアに行った時も食べ過ぎて激しい腹痛に襲われた。その時は我慢できずがっつり漏らしてしまい、パンツとジーンズを失った。

 

その失敗を生かして早めにトイレに駆け込む。

そのおかげで20分弱待たせてしまった。

 

 

たくさん出た? 大丈夫?

 

心配しながらもまだ腹痛に苦しむ俺を少し笑っていた。

 

すごい汗だよ 踏ん張ったの?

 

俺は やばい  とだけ言って再びトイレに駆け込む。

 

 

結局Mr.Childrenと三代目を一曲ずつ歌って上手すぎてやばいをもらい退店

 

 

さぁここからだ。

舞台は居酒屋 甘太郎

 

まさかの昨日と同じ店員が接客してきた

 

お互いニヤニヤしながらも察してくれたようで雰囲気のある半個室に案内される。

 

俺は対面に座らず、川栄の隣に位置取る。

そう、まさに昨日ラクダが俺を落とすために使った戦術をそのまま駆使する。

ありがとう、ラクダ

 

 

乾杯をして試合開始

 

短時間で抱かれたいと思わせる魔法は俺の得意分野。どんどん仕掛ける

 

俺が仕掛けたのは3つ

 

 

1、コールドリーディング

 

コールドリーディングとは相手が思っていることや本音、価値観をこちらが言い当てること。これは心理的効果が働いて、心の距離が更に近づく

 

お前さ、自分に自信ないでしょ?

 

え?

 

俺に女として見られるか不安やろ

 

え、なんで分かったの? すごいんだけど

 

元彼とのことから、自分に魅力ないのかなって思ってるのかもしれないけど全然そんなこと思わなくていいよ。一緒にいて、凄い魅力的だなと感じたし、最初めっちゃ話してたのとか緊張を隠してたとことか愛おしく見えちゃったよ

 

なんでそんなに私のこと分かってるの?笑 今凄く嬉しい。郁人君にはなんでも分かってくれるんだね

 

たくさん遊んできたからね。

 

チャラいけど女のこと分かってるよね。嫌いになれない

 

まさに俺が目指しているチャラいけど遊ばれたくなるお兄さんを演じることに成功。

まさに俳優だ。

 

 

2、性のハードルを下げる

 

これはワンナイトって悪くないよねってトークをして相手を勘違いさせる。まさに魔法であり、悪徳詐欺でもある

 

服買う前には試着する。食料買う前に試食できるならする。知らない人と会う前にどんな人?って聞く。なのに、なんで付き合う前にやらないんだろう。

 

やった後の距離が縮まるの分かるっしょ?あの感覚とか言葉を超越してて凄い好き。

 

もちろん誰にでもそーゆう行為するのは過去の遊んでた俺。今は自分が良いなって思わないと抱きたいと思わない。

 

 

 

川栄の顔を見る。

 

 

もう仕上がりそうだ!!

 

あともう少し

 

 

 

③ストレートな打診

 

今言った通り、俺は今日お前を抱きたいんだよね。  てか抱くわ!

 

ちょっと(*´ω`*) なに言ってるのやめて恥ずかしい(*´ω`*)

こんなにストレートに言われたの初めてでドキドキしてる

よし、行こうか。

 

自分でもびっくりするほど完璧に仕上がった。

 

側から見ればキザなセリフを淡々と思いを込めずに発している危ない男になっていた。

 

ホテル街に歩く。 自信はなくても良い。

自信があるように見せればいい。

力強く手を握り、堂々とホテルへ。

 

キスのくだりから形式グダを乗り越えるも、

 

もう会えなくなるかもしれないのが嫌だ

 

食い付きは上げれば良いわけじゃない。

 

上げ過ぎればこのようなグダが起きる。さじ加減が必要だった。 これで川栄を傷つけることが決定した。

 

だが目の前の結果にフォーカスした俺は役者と再びなる。

 

何言ってんだよ。

そんなのこれからの俺の行動見てればそんな不安なんて後に2人で笑ってっから。

 

そこからは言葉は入らなかった。

シャワーを浴びて、濃厚に絡み合った。

 

これから最大の祭りクラブが待ってるのにお互い求め合って写生。 ど変態のドMだった。

 

 

 

 

 

今日はありがとう!!すっごく楽しかった!!また会えるの楽しみにしてるね!!

 

 

 

気付けば辺りはいつの間にか夜になっていた。

解散した彼女からのLINEに目を通した俺は、そっと指を左にスライドさせた。 

 

一瞬切なさが過るが、数秒後にはそれが快感に変わる!!  

 

そうだ。俺は何も変わっちゃいなかった。

 

 

さよなら川栄!

 

 

 

そして最大の祭りに向けて気合を入れ直す。

服を着替え亜鉛を飲み、身だしなみを整える。

先程のデートはもう過去だ。 今のみを生きる

 

 

 

嵐の前の静けさ。

 

そう

間違いなく今宵のクラブは何か起きる気がしていた。

 

胸騒ぎがした。この時を待っていた。

 

 

 

 

 

さぁゲームの

始まりだ。

 

 

 

次回!!

・総勢8名によるテキーラ祭り!!その果ての俺たちの運命は!?

 

・何故か伝説の男がクラブに!? そして彼はやはり生きる伝説だった!!

 

・何故!? 何故お前はここにいるんだ!? いるはずのない女性が姿を現わす!!

 

 

 

続く。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渋谷物語〜魅了と刹那の神隠し

 

狭い部屋の中に二酸化酸素を吐く生き物が5人。俺たちは旧友じゃなく、つい先程お互いの意思と欲で集結された。緊迫感溢れる狭い部屋はまるで時の流れが止まったかのような、お互いが牽制し合ってただならぬ状況とかしていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

某日。 俺は再び渋谷の街に繰り出した。

今宵のパートナーはエジル。 

 

彼を説明するのに言葉は必要だろうか?

独創的でエレガントな服装と雰囲気。

神から与えららた美貌。

バラエティから徴収したトーク力とカリスマ性。全てを兼ね備えた男こそエジルだ。

 

俺たちは渋谷から2メーターの位置にあるビジネスホテル一部屋を拠点として今宵のコンセプトと今夜起こる物語をイメージして街に繰り出した。借りた部屋は一部屋ということもあり、連れ出すなら2人組を連れ出してセパレートがフォーマルだ。 だがイレギュラーが起こるのが現場の厳しさであり楽しさでもある。

どんな結果になっても今宵を楽しむ。楽しんだと思える日々になるために。

 

熱い握手を交わして街に繰り出した!

 

f:id:kazami0711:20180410082234j:image

 

するとセンター街を歩いていると女の子に話しかけられるエイジ。

女1 えー!やばいんだけどなんでいるの?

エジ  よー!なにしてるの?

エジルが最近知り合った年上の女性とたまたま鉢合わせた。

友達の誕生日会してたんだよ。

俺 何歳になったの?

29歳だよ。

俺 おめでとう

どこに行くの?

俺 これから季節外れのクリスマスパーティ。一緒に行こうよ

エジ そう。服装もちょうどサンタっぽいし良い感じじゃん

なにそれ笑 コスプレはどこにあるの?

俺 宅配便で届くようにしてるよ

 

後で合流しよう。

たわいもない会話をして、笑顔を引き出して放流。

今回、このクラブ前の声掛けが俺たちを地蔵から解放させてくれた。

 

クラブin 

f:id:kazami0711:20180410082331j:image

 

土曜日ということもあり、人、人、人で溢れている。時間は2時前だがすでに満員だ。 DJが最高に上がるedmを流し、現場の空気は既に乱れた異空間を作り上げていた。

 

最高だよ、さぁ再び今宵もゲームが始まる。

行くよ。 俺たちは歩みも進めた。

 

先程ストリートで声かけのアップを済ませていたので声かけに躊躇しない。声をかける前の緊張感やかけた後の冷たい対応さえも、心底楽しめていた。それに、根拠のない自信という一番大事な要素も今回は常に持てていた。

 

隣にいた雰囲気のある3人組に声かけ。

身長何センチ?

167

俺、167センチの子、すごい好きなんだよね。

なにそれ笑

167センチの子に悪い子はいないよってばあちゃんに言われててさ

爆笑 お兄さんKANSAIの人?

新たなオープナーとともに、出だしは順調。和みに入る。

エジルを見ると、二人の美女を相手にしていて苦戦の模様。頑張ってくれ。

5人でテキーラを乾杯。しかし、VIPに移動してしまった。

 

焦りなどは俺たちに全くなかった。さぁ次だ。

 

ダンスフロアで踊っていると、派手に踊る2人組を発見。どうやら酔っ払っている。

 

踊りながら絡みに行く。このスタンスは俺が最も得意としている方法。一緒に踊りながら笑顔を引き出してスキンシップを図る。徐々に彼女の心に揺さぶりをかける。

素敵な笑顔だね。ずっとにやけていてほしいな。

嬉しい

 

彼女からのボディータッチが増えた。だが落ち着け。

酔っているのでまだ魅了は当然出来ていない。

エジルの方に目を向けると女が堅そうな雰囲気で厳しそう。放流される。

 

お前の力はそんなもんじゃない。声さえかければ顔は箱一番なんだからどんどんいこう。エジルに活をいれる。心なしかエジルはさらに加速していく。

 

今日はかなり人で溢れていた。

フロアでは歩くことすら困難にする。故にペアリングしているカップルも多数見られる。

 

アモッグだ。

 

俺はエジルの美貌を最大限駆使したアモッグは彼にとっても俺たちにとってもベストな方法だ。

 

絡まれてる女の子の視線の先に位置取る。見つめる。目が合う。笑う。繰り返す。手招きする。

 

アモッグを使いながら何人かと和む。

俺もアモッグに成功。一人を引き抜いて乾杯。歯を矯正していて非常に残念な歯だった。

ビッグバンという共通点で盛り上がる。番ゲ。しかし、盛り上がったが魅了するトークは皆無、沸点は通り過ぎて未来が見えなくなってしまった為、放流する。

 

目先の楽しさを求めてはいけない。冷静になれ。あの和みは即から逆再生したときに必要な作業だったのか?

 

あまり深い和みに入れない俺たちは次第に焦りを感じ始めるていた。

 

すると、トイレ休憩をしているときにエジルが女の子から逆ナンを受けていた。白い服に白いスカートの女の子はエジルに目がハートだった。俺はすっと引いて、彼らを二人きりにさせた。直感から即れると思った。

 

コンビでだめでも相方が即ってくれるならそれでいい。それがコンビ

でも時間はまだある。俺はこの乱れる異空間の中、孤独と、根拠のない自信を相棒にしして戦場へ向かった。

 

ソロの場合のベターなやり方は、1人>複数>2人組となる。

 

そこに、先程スキンシップを図った酔っ払い子がソロで歩いていた。俺は先程と同じようなテンションで声かけをしたが、彼女は酔いの魔法から溶けて、俺に興味は無く不安を募らせる表情をしていた。

友達が男とどこかに行っちゃったの?

うん

この箱のどこかにはいるわけだし、一杯だけ乾杯でもして待とうよ。

もうお酒はいらない

俺もいらない。オレンジジュースが飲みたいんよね

乾杯をするが、冷めた魔法を別のアングルから仕掛けるのは至難の業。会話は盛り上がらず放流されてしまう。

魅了できないのが悔しったがここはトランジション。次に切り換える。

 

乾杯をしていた3人組。複数の場合は一人を引っ張り出しても、残りが一人にならないので和める倍率は下がる。

 

アニョハセヨオープナーで声かけ。

 

ガンシカト、気持ちの良さすらも覚える快感だ。

 

 

 

と、その時。フロアをさまよっていると、俺を見つめる強烈な目ビームが飛んでくる。我慢しきれず目ビームの先に視線を向けると、白人の高身長美人が俺を見つめていた。

歩みを寄せてくる。俺は何か悪いことでもしたのか?

 

さっきもあなたのことを見つけた。でも友達といるから話しかけられなかった。今一人だから声をかけた。あなたはこのクラブの中で一番かっこいい。とても素敵よ。

 

流暢な日本語でまさかの逆ナンだった。昔名古屋でも外人に逆ナンされたがラテン系で激しそうでなによりもネットリした雰囲気が無理だった。彼女はフランス人で170オーバーで透明感のある美貌を兼ね備えていた。

 

f:id:kazami0711:20180410082518j:image

 

ありがとう。嬉しいよ。俺も君のこととても素敵だなと思う。内面すらも知りたくなった。教えてくれないかな?

バーカンに連れ出して乾杯。

なぜ俺なのか?と思ったが希に見る目が小さい人がタイプでアジア人が好みのようだ。食いつきを利用して最短ルートで和む。無駄を省く。だがこのとき、すごい違和感を感じる。

 

これから二人で外に出よう

外に出て何をするの?

二人でいたいだけだよ

ホテルとかは行かないよ。

二人きりでいたいんだよ。

 エッチは絶対しないよ

このグダは直感で形式グダではない気がした。欧米人特有の素直な気持ちが言語化されているだけだった。

今まではすぐにやることもあった。でも今は違う。何回もデートを重ねて心を通わせてからそうゆう行為はしたいの。

フランス人は俺に惚れていて自らの価値観を俺に提供してきた。俺はこの価値観を破壊する必要があった。

君の言いたいことは分かった。まず、俺のことを良いと思ってくれてありがとう。正直伝えると、俺は今夜君を抱きたいと思っている。俺にとってその行為は終わりじゃなくて始まりなんだよ。

でもそれはやりたいだけでしょ?みんなに言ってるんでしょ?

そう思われているのなら悲しいな。誰にでも言うようならこんな熱意を持って話さないし、こうしてる間にも他に行ってるよ?

お互い夢中になって価値観のぶつけ合いをしていた。身振り手振りで熱弁する俺たちは完全に浮いていた。

 

f:id:kazami0711:20180410120443j:image

 

そこにエジルが先ほどの逆ナン子とやってきた。

もうホテルいけるよ。あと、友達もホテルいける。

 

なんとエジルは逆ナン子を仕上げるだけじゃなく、その友達も俺のために仕上げてくれていた。俺たちが顔を近づけてヒートアップしている様子を3人でみていたらしい。

 

俺の選択肢は二つ。

フランス人を捨てて逆ナン子の友達狙いで一緒にホテルに行く。このままフランス人を口説き続ける。確かにホテルにみんなでいけば即への最短距離だ。友達子もかわいい。しかし、彼女を魅了したわけじゃないし、酔いもなかなか回ってる。前回の反省からか今回は「魅了する」ことへのこだわりが強かった。

 

ごめん。先に行ってて 

エジルにつげて俺はフランス人とのバトルに再び挑んだ。

私はベンゼマジダンも好きじゃない。あなたはそれ以上に素敵なのだからこそ今日はしたくない。

f:id:kazami0711:20180410120215j:image

 

ベンゼマジダンも偉大だよ。じゃ次いつ会えると思っているの?俺は断言できないよ。俺たちにとって大切なのは会えている今なんじゃないかな?

すると、彼女から突然濃厚なDK。

俺の気持ちを今度は体で体現しようとしているんだろう。そのバトル乗ってやるよ。俺は彼女の圧力に負けずどころかスクワットで鍛えた下半身を軸に押し掛けて畳みかける。周りは唖然としていたが気にしない。

 

f:id:kazami0711:20180410120500j:image

 

友達に説明してくるわ

価値観を破壊するために素直に価値観をぶつけるのではなく、違う土俵から攻めて技あり。

しかし、この戦いの疲労感とDKにより満足感に溢れた俺はなぜかフランス人を待っている間に他の女性が気になる。

男2人にナンパされていたが盛り上がりに欠けている二人組の1人に声掛け。さらにこの女性はフランス人との一連を見ていた。

さっきの人は奥さんですか?

まさか。すごいしつこいんだ。俺みたいなのをかっこいいていってきてさ。

え、でもお兄さんかっこいいですよ

ありがとう。よかったら向こうの方で二人で飲もうよ。

いいですよ。暇してたんで。

アモッグ成功。移動したところで乾杯。

彼女はあまり可愛くはないがお洒落系とおっぱいとどこか愛嬌があり、何故か嫌いじゃないタイプ。

 

 

 

韓国が好きで名前はテテ。

今日の声掛けを振り返り、反省を経験に変えてとにかく必死で和んだ。彼女はどんな話をすれば喜ぶか。どんなスタンスが彼女には合うか。話しながら頭のメモ帳を駆使して彼女が求める理想的な男性を瞬間的に演じた。

 

話していて分かったのは彼女は妹キャラで優しくて危険なお兄さんが好き。韓国やファッションが好き。そしてなによりも、ピュアだった。

 

テテは年上が好きでしょ?自分であまり物事を決められそうにないし、なによりもドMそうだよね

え、なんでわかるんですか。そこは想像にお任せします。

コールドリーディング成功。この手のタイプは得意だった。よく笑うテテ。なかなか可愛くない。だがこっちも素で入れるし、楽しかった。

次敬語使ったらキスするからね

 

 

 

 

賑やかなムードだった

 

 

しかし、寒気がした。

 

 

懐かしさすら感じる目ビームを感じた。

どこか漂う焦げたフランスパンの香り。

 

 

 

俺は後ろから思いっきりどつかれた。そこには怒りであふれるフランス人が立っていた。

 

f:id:kazami0711:20180410120421j:image

セボーン!ショボーン!あなたは結局だれでもいいんだね。私はあなたと過ごす決心を決めて荷物まで出してきたのに。最低ね。ショボーン

君と話していても分かり合えなかった。俺にとって今日が一番大事なんだ。俺と君はもう終わり。

ファッキューショボーン

労いの言葉を貰い、フランス人は消えていった。周りやテテはもちろん唖然。

 

決心を固めていたのは予想外だったが俺は一つのピースを失くした。もうぶれない。フランス人を失った今、俺は今目の前にいるテテを必ず即る。自分の判断を正当化するかのように。

大丈夫?

うん。むしろごめんね。

 

再びテテと和み直す。

最初は壁を感じていたが打ち解けて自分のことをどんどん話すようになったテテ。

今アパレルの専門行ってるんだけど、内定を貰ったの。そこの会社から自分のオリジナルのブランドを出すことが夢なの。

そうなんだ。すごいね。まだ若いし、これから思うようにいかないことがあると思うけど、遠回りになっても何年かけてもその夢実現してね。そしたらその服着るからさ。

テテは肝心なところは強い芯を感じたのであまり変なことは言わずに応援してあげた。

クラブでこんな真面目に話をすることもないね。でもこうやって話せてギャップじゃないけど、知らないこと知れてよかった。

私もこんなの初めて。それに今すごく楽しい。

仕上がったのが分かった。彼女は出来上がった。美味しそうだ。

 

 

気持ちも最高潮。沸点を見逃さない。

まだ二人でいたい、終わったら二人で一緒にいようよ。

私も一緒にいたい。友達がいるから友達に一言いってみるね。

 

 

気が付けばクラブは終了していた。

俺たちは外で友達を待つ。

 

友達は男と一緒に現れた。アッキーナに少し似ていた。

 

さて、どうしようか。 するとアッキーナ

 

私この人と一緒にいたくない。だから3人で飲みに行こうよ。

 

なるほど。 アッキーナは男に食いついてないのか。3人で飲みに行くのは生産性に欠ける。何よりもテテを魔法にかけている今のうちに勝負を決めたい。

俺は午前5時に頭をフル回転させた。

 

 

1番良い方法。

 

いや、待てよ。

 

 

彼なら。

 

それなら、俺の友達も入れて計4人で過ごそうよ。友達今ホテルにいるからそこに向かおう。

 

俺が思いついたアドリブはエジルと逆ナン子がいるビジホに向かうことだった。 そこからの展開? 今の俺にはそれ以上もそれ以下も思いつかなかった。 ただ1つ言えるのは最高にエキサイティングであり、なるようになること。

 

これ俺の友達。めっちゃイケメンやろ?てことであの男から放流してきて。

確かにめっちゃイケメン笑 わかった。

 

男 呑みに行こうや!

 ごめん、もう帰る。

男 じゃライン教えてや

ラインしてない

 

目の前にいて一緒に過ごした男より、写真しかみたことないイケメンを優先するアッキーナ。女とエジルのすごさを目の当たりにした

 

俺たちは3人でホテルに向かう。さぁドキドキしてきたよ。

 

しれっとエジルに電話。

 

これから女二人つれて戻るからよろしく

 

まじ?(笑) 

 

まぁ何とかなるっしょ

 

これからどうなるか分からなかったが逆に言えばどうにでもなれる状況を満喫する。

 

 

ホテルに到着。

 

 

 

部屋の前へ。

 

 

どんな展開も受け入れよう

 

 

 

ガチャ

 

 

f:id:kazami0711:20180410120700j:image

 

 

俺たちはうす暗い部屋の中、乱れたベッドの上に座り、脱ぎ捨てた服の代わりにバスロブを着るエジルと逆ナン子を発見。

 

俺が連れてきた女二人は唖然で言葉が出ない。

 

エジルは苦笑い。逆ナン子は恥ずかしがるようにエジルの背中に隠れている。

 

 

狭い部屋の中に二酸化酸素を吐く生き物が5人。俺たちは旧友じゃなく、つい先程お互いの意思と欲で集結された。緊迫感溢れる狭い部屋はまるで時の流れが止まったかのような、お互いが牽制し合ってただならぬ状況とかしていた。

 

どもー

俺は先制を切った。

どもーじゃねーよ(笑)服着よっか。。

 

逆ナン子は素早くバスルームへ行き着替える。

エジルは俺が連れてきた女に挨拶しながら堂々と着替える。

 

一番は動揺していたのはテテとアッキーナだった。

 

遠慮しないでベッド座っていいからねー、水でも飲む?

まだ夜のとばり事情をあまり経験していなそうなウブな二人を介護するかのようなトーク

 

エジル

とりあえずこの流れは俺が逆ナン子を送る流れだね。逆ナン子行こうか。

 

逆ナン子は悲しそうな顔をしながら無言で帰宅の準備を始める。

それもそうだ。エジルに惚れていて彼ともっと長くいたいはずだ。その場の誰もがその切ない女心を感じ取りなんともいえない空気に。

急な対応を見事にこなすエジルにもあっぱれ。

 

 ごめんね。。。

すいません。。

俺と女の子たちで謝ったが言葉を返してくれず、エジルと去った。

 

気持ちを切り替えろ俺。ゴールはあと僅かだ。

 

テテがトイレに行ったのでアッキーナと少し和む。頑張れば行けそうだがテテの気持ちを下げる危険性もあるし、危険な橋を渡りたくなかった。

 

続いてアッキーナがトイレに行ってる間にテテにギラつく。

 

やっと二人になれたね

 

抱きよせてキス、DK。ノーグダ。形式さえもない。首筋を刺激すると、ドエムのテテはアッキーナに聞かれないように声を必死に殺す。真面目に夢を語ろうが、女の子も気持がよいことは好きだ。そうだテテ、素直であれ。

 

そこに逆ナン子を送り届けたエジルが帰宅。

 

2対2の状況が繰り広げられる。

 

次は俺が即る番だ。

俺たちは言葉に表さないが阿吽の呼吸を見せる。

 

エジルアッキーナエジルと話したいみたいだから二人でモーニングでもいってきなよ?

 

どこにあるんだよ(笑) まぁ、アッキーナ行くか

 

はい、行きますか

 

二人とも楽しんでね。お互い帰ってきたらデートの報告会をしよう

 

テテは友達がどこか行くことに不安を感じてはいないのだろうか

 

テテ 検討を祈る!

 

何も心配をしていないようだ。

 

ショッピングセパレートが決まった。

再び二人きりになる。

 

エジルからゴールに直結する最高のスルーパス

これをゴールに決めないでどうする? 

 

更にエジルから事前にベッドの上にゴムを用意させてもらっていた。

 

限られた時間でたくさんテテをいじめ倒して即。

 

行為後、先ほどが嘘かのように甘えてくるし、自分を更にさらけ出してくるテテ。

わかってたよ、こうなることは。

即は体だけじゃなく、心の距離も縮めてくれる特攻薬だ。時間を忘れてテテといちゃついてると、エジルアッキーナが帰宅。

 

裸の俺たちは焦って布団にくるまる。

 

なにやってるんだよ(笑)

 

アッキーナも驚いた様な顔をしていた。

急いで二人で服を着る。

 

ここまで二人とも即。結果を出した。

しかし、追加点を奪える匂いだ。

だが、俺とテテがモーニング行こうか?と打診してもエジルは拒む。

小声で聞いたらもう性欲ないし、性欲わかないみたいだ。

 

分かったよ。お疲れさま。俺たちは追加点を奪いにはいかず、虎の子の1点を守り抜いて試合終了。長い試合にピリオドを打った。

 

そのあとはアッキーナが爆睡して、俺とエジルの間にテテを入れて雑魚寝しながら答え合わせトーク

 

エジル

テテはエッチ気持ちよかった?どうだった?俺はさっきの子愛称よかったなー

 

テテはすごい密着濃厚してきたよ。

私はイかされてないです

 

アッキーナが寝ながらオナラしたり、三人で終始楽しく過ごした。

 

 

カーテンをめくると、眩しい光が差し込んでくる。夜しか生活できないようなゾンビみたいな俺たちを現実の世界に連れ戻す示しの光でもあった。

 

楽しい時間の終わりのお知らせだ。

 

駅まで彼女たちを送る。

 

ありがとう。またね。

 

 

空っぽの捨て台詞を吐いた後、朝の光に包まれながら堅いガッツポーズをかわしてお互いの健闘を称えた

 

 

f:id:kazami0711:20180410121009j:image

 

アッキーナもテテも俺たちチャラ男を踏み台にして現実世界をまた生きる。皮肉にも男性は選ばれる存在。そんなことを熟知しながらも自らの欲望のまま行動してまた、正当化する。 お互いが満足し合えるならそれでいいんだ。

 

 

 

エジルはスキルがあって一人で即れたが俺は彼の懐の深さがなけれ即れてはいなかった。

 

 

名古屋まで約一か月。

手に入れたのは根拠のない自信と経験と友情。

名古屋ではどんな物語が待っているのだろうか。俺たちを育ててくれた名古屋に恩を返すべく、敬意を持って挑戦する。

 

 

 

ショボーン END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

road to nagoya 激闘の真夜中

5月に控えている名古屋遠征をより良くするために、リハビリも兼ねて渋谷の街に繰り出した。

まず今宵の目標の設定だ。それは完全に結果にコミットすること。渋谷で結果を出し、名古屋への自信とする。そのためならあらゆる手段を択ばない鬼にでもなるスタンスだ。

今宵の相棒はジュンヤ。実の弟ということもあり、意思の疎通はもちろん、アドリブにも対応できる能力とカリスマ性も備わっている。

俺は渋谷駅新南口のビジネスホテルを予約して自分にプレッシャーをかける。言い訳のできないこの絶対的な状況は気持ちの良さすら感じる。ホテルで身支度を済ませ、数時間後のここで女性と一夜を共にするイメージを行い、町に繰り出した。

ジュンヤと合流。固い握手をしてクラブに向かう。

クラブに向かう途中、イケてる男女とすれ違う。俺は完全にビビっていた。それもそのはずだ。今まで生ぬるい環境に身を潜めて過ごしてきた自分に付けが回っている。鳴りやまない鼓動と、期待を寄せてクラブに侵入。

さあ、ゲームの始まりだ

 

クラブに入ってロッカーに荷物を入れるときにすぐ近くに女性がいた。声をかけないと。瞬間的に感じたが3秒が過ぎて地蔵してしまった。

声をかけると決めてから3秒以内に声をかけることがベストだと言われているがそれよりも、断られることの恐怖が勝ってしまった。悔しがった。自分を責めた。必要以上に責めて同じ過ちを犯さないためだ。

今宵はあまりお酒の力に頼らないと決めていたのでレッドブルを飲み干す。知り合いの男がいたので少し挨拶。それから少し様子見をした。祝日前だからか12時なのに賑やかだ。最高の環境だ。

しばらく様子見。だがこの時クラブの異変に気付いた俺はあることを思いついた

 

今日は早期勝負だ。

しかし、眺めているだけで一歩がでない。ジュンヤもノンアルのため大人しい。こーゆう時はもう一度自戒する。断られて当たり前、何のためにここにいるのか?

自分にしびれを切らした俺はついに動き出す。隣にいた3人組に声をかける。いや、気付いたときには声をかけていた。

 

おめでとう!

なにが!?

今日卒業式じゃないの?

えー違うよ(笑)

 

オープンしたアパレル風の3人組だ一人余るのがややこしいが和のフェーズに入った。

社会人だったんだ。俺も社会人だよ。共通点だね。

確かに(笑)

家にテレビある?

あるよ

まじで言ってんの?俺もテレビあるんだけど。共通点だね

(笑)

ルーティン「強制共通点」で笑顔とスキンシップを導くことに成功。悪くない感触だ。

ジュンヤの和が聞こえてきた

え!?俺の家も洗濯機あるよ、共通点じゃん!

まずい。同じルーティンを駆使していた。女性が怪しみだす。

俺たち兄弟だからさ

しかし、まったく顔が似ていない俺たちを兄弟だとは思わず、ネタ扱いしてくる。

しまいにはお酒をたかられる。ごめんね。君たちと過ごしていても未来が全く見えない。放流

 

だが最初のナンパを終えて何か重たいものから解き放たれた俺は先ほどまでの悩みが嘘のように生まれ変わる

 

ジュンヤのダンスが下手くそだから教えてあげてよと声をかける。反応はあまりよくない。久しぶりのこの感触。最高だ

楽しくなってきた俺は心だけじゃなく、体も温めるために踊り狂う。クラブはダンスがあっての場所だ。

ジュンヤがソロ案件にいったのでトイレ休憩。そこで先ほどの知り合いにあった。名をスーツ男としよう。彼は地蔵なんて全くせず、ガンガン声をかけている。スーツ男がいきなり二人組にアタックし、急遽4人で乾杯することに。女二人は明らかに食いついてなく、お酒のためについてきてるのがすぐにわかる。スーツ男は状況を把握できない野生なのでこの後未来がないことに気付いていない。俺より年上だし仕方なくバーカンについていく。すると、スーツ男は俺に向かって衝撃的な言葉を吐く。

 

おい、4人分のお酒を奢れ

 

何を言ってるんだこいつは。友達でもなければ女に未来があるわけでもない。それにそのナメた態度。うまく言い逃れて割り勘にさせて4人で乾杯した。せっかくなので担当の案件と和む。ギャラ呑みが好きな高飛車ギャル。DJに呼ばれてきたようだ。あきらかに私は周りとはレベルが違うのよと醸し出す相手に言いなりに褒めるの禁物。彼女から放たれる自慢話を横流しにし、ネグを放つ。

 

そうなんだ。25歳かと思ってた

ひどーい

いきなり歌を歌ったり主導権を略奪できた。バンゲ。だがスーツ男が全く相手にされていない。

お前の友達さ、俺の先輩に全く興味持ってないじゃん

最初に言われた、その帽子、小顔効果でしょ?って言われたのでイラついてるみたい

ネグと貶しは紙一重だ。彼女たちは逃げて行った。スーツ男が必死に止めていたが加勢する気はなく黙って眺めていた。スーツ男ともお別れし、再びジュンヤとフロアでコンビ。

そこに一人でふらついている女性が近くにいた。俺は彼女を見つめると、彼女は微笑みつきで見つめ返してくる。手招きをするとこちらに来る。

 

完全な即系だ。会話をする前から食いつき信号のIOIを2つ確認できる。

ジュンヤと正3で和む。

友達とはぐれちゃったー

ほのかなアルコールと共に自らを即系と打ち明けるような雰囲気。

顔は可愛くもないし、ブスでもない。完全な量産型の即系だ。ジュンヤがソロに行ったので再び和む。

 

仕事はなにしてるの?

保育士だよー、なにしてるの?

お酒何呑む?

なんでもいいよー

特にルーティンに拘ることなくなくありふれた会話。即系にスペシャリティは必要ない。魔法から解かないことだけを意識。

踊りたいー

彼女の名前をリエとしよう。リエは俺に手を取られながらダンスフロアへ導かれる。

音と異空間を最大限利用して最大のスキンシップを図るが全てノーグダ。 10分くらいお互い汗をかいた。

疲れたから向こうで休もう

一度静かな所へ連れ出す。

即系はモタモタしていると沸点を過ぎてしまう。ピークがあるとするならば今だ!

 

まだ呑み足りないねー

そうだね

疲れたし外に呑みに行こうよ

ストレートに打診。

あ、そーゆう感じ?笑

そう。人すごいし疲れちゃうやん。

んー。良いんだけど、友達とロッカー一緒だし、友達に一言だけ言わないと、、

そうだね。でも友達今男の人といると思うよ?そこに俺らが入って邪魔になりそうじゃない?

あー、、確かに笑

 

でも友達心配だし、一言だけ言いたい!

ここで粘っても良いけどこんな即系相手にそこまでするのか?という冷静な自分が勝りリエを放流。 ここに戻ってくれば連れ出せる。それに賭けた。

 

数分経っても戻ってこない。正気になって消えたかな。なんて思った矢先、リエがコートを着て、こっちに向かってくるのであった。その顔は覚悟を決めた。とは言い難く、合流した友達と何やら作戦会議をしていた。

俺は近寄り、友達に告げる。

リエを少し借りてもいいかな?

いいよ! 行ってきなよ!

友達にはハーフの海上保安官のイケメンがついていたので彼女達も2人になりたかったんだろう。 

納得がいかない様子なのはリエだった。

友達が心配。この場に及んでまだ正統派な女性を演じるリアにはもう一工夫必要だった。

今まだ2時だよ。 俺は君と2人で少しお酒を呑みたいだけで何も朝まで一緒にいろなんて言ってない。友達の元に必ず返すし、つまらなかったら自分から出ていけばいい。 

上手いこと言うね笑

全く。即系には二種類いて、全てがノーグダの即系と全てが形式グダの即系。 後者は貴方は悪くない。貴方はチャラくない。悪いのは男達だよねっていう付箋を貼ってあげる必要がある。

 

2時。連れ出し。TKを出る。クラブに入って僅か2時間で連れ出せたのは大きい。

歩きながら俺について質問攻めをしてくる。それもそのはず。貴方はこらから一夜を探そうとしている男の情報を何も知らないからね。

特に詳しくは、話さず歩みを続ける。

 

どこに呑みに行くの?

そうだね。寒いし、芋けんぴ食べたいからコンビニで買って俺の家で呑もう。

そーゆう感じ? てか家渋谷なの?

今日はね。 ホテルを渋谷に取ってるんだ。

でも私、絶対やらないからね!? そーゆうのまじで嫌い! ほんとありえないし絶対やらないから!

形式グダ系の女だとは分かってはいたけど、久しぶりに戦に出た俺の神経は鈍っていて、臆病になり不安になる。 

何もしないよ。逆に俺のこと襲わないでよね。きょうは男の子の日だから

(笑)絶対こーゆうの慣れてるでしょ?

何も経験していない童貞のほうがタイプだった?

 

この変のグダ崩しや形式グダの運び方、女性を悪者にしないトークは久しぶりだ。

即れるか、即れないか、どっちにも転がりそうな状況が醍醐味と言ってもいいだろう

 

俺たちはホテルに向かって歩みを止めない。りえに考える時間を与えず即れる環境に素早く運ぶ。ルーティンマシンガントーク

 

と、その時。

りえのスマホに着信が来た。そうナンパ男にとってはまるで悪夢な。魔法を溶かす着信が。

名古屋で中村アンを即ったときは、この解毒剤を飲ませなかった。しかし、りえはあの時みたいに俺に魅了されていない。彼女はすぐに電話にでる。

 

もしもし!今どこ? 私? 今なんか歩いてきちゃったよー

え?クラブ出るの? さっきの男の子といるの?それなら私もそっちいくよー。

え、なんでよ! 今から戻るから待ってて。どっちにしろ一回話そうよ

 

りえは魔法から目覚め、正気に戻った。俺は耳に神経を集中させ、電話の内容を自分なりに解析した。

 

りえは一度友達と会いたい、とにかく一度会いたい。

友達は俺たちを二人にしようとしてる。

 

厳しかなと思ったが、どっちにしろ一回話そうよのフレーズが引っかかるのと、りえを友達にさえ会せれば即れるチャンスは十分にある。

俺たちは方向展開し、クラブに向けて歩き出す。

 

ごめんね

なんで謝るんだよ。気にしないで

だって、、

俺がりえの立場だとしても、友達に会いたくなるよ。

めっちゃいい人だね

今更?

今更(笑)

心なしか食いつきが上っがている気がした。理由はシンプルで友達に会えるからだ。りえは俺と一夜を過ごす気もあるが、友達と会ってからじゃないと過ごさないようだ。だから俺はあえてスタンスを変える

 

クラブの前まで送ってあげるからね。あ、そのあとはどっか敵等にふらつくから安心して友達と呑みにいってきな。むしろ短時間だけどすごしてくれてありがとう!

俺から放たれる予想外の言葉に動揺と寂しさを隠しきれない様子のりえ。彼女は友達と会った後、俺に抱かれる予定なのに急に今宵の相方が私に興味を持たなくなった。

ルーティン。猫に糸。

 

別に帰らなくてもいいんじゃない?

ここまでうまくいくとは思わなった。しかし、ナンパはリアル。油断は禁物。

 

再びクラブの前に到着。友達を待つ。

しかし、中々到着しない。

放尿を我慢できない俺たち。

 

そうだ、この間に居酒屋に連れ出して仕上げておけば時間短縮で早く寝れる。

近くの居酒屋で待ってようよ。

そうだね、飲みたい

 

磯丸水産IN

生ビールで乾杯。

怒涛の質問攻めに遭う。 

 

今宵の男はワンナイトに相応しいのか女性が本能的に見定めるくそテストという行為だ。

あらゆる質問を適当に答え、お互いビールが進む。少しだけ食いつきを上げるトーク

りえって笑った時の顔いいよね。

なに、いきまり

なんか思った。ずっと笑っててよ、笑顔フェチなんだよね

なにそれ(笑)

少しの愛想笑いと、彼女の真ん中から溢れる照れ笑い。

りえは仕上がった。

 

そこに遅れて友達子と海上保安官君が登場。りえはどんなお褒めの言葉よりもテンションを上げて友達子のもとへ。俺と、海猿君は女子たちの今宵の答え合わせと、反省会の確認待ちだ。どうにでもなってもいいようなスタンスでいたが、りえはこちらに戻ってきた。その顔はどこか強固な覚悟を決めた女の顔にもみえた。

 

友達子は海猿と消えた。楽しむために集まった友人は二人たちは、それぞれのペアと一夜を共にするために、ハムより薄い女の友情を跡形もなくさらけ出し、自己の承認欲求と性欲を開放させるのだ。ならばお望み道りその期待に全力で答えてあげよう。

 

俺たちはハイボールをお代わりし、アルコールを更に取り入れた。

これが後に悪展開を巻き起こす。

 

居酒屋を後にした俺たちはすぐさまタクシーに乗り込んだ。りえが泥水模様になっている為、一刻も早くにホテルに向かう必要があった。俺は車内で眠りかけているりえに反応をとらせるために随所に話しかけた。その光景はまるで生死をさまよう人の安否を確認するのと同じだ

 

ホテルの前に到着し、まずはコンビニでゴムを買う。坊主の可能性もあったのでギリギリまで出費を抑えていた。

 

部屋にIN

 

つい何時間前に一人でいた部屋。そこで掲げた目標が今まさに達成されようとしていた。あともう少しだ。

 

りえは部屋に入るとすぐにベットに座る。終始グダを起こす女は大抵ベッドにいきなり座らない。

 

気持ち悪いー

大丈夫? 水飲む?

ありがとー

 

先程よりも泥酔している模様が感じ取れた。まずい、このままだとギラつくタイミングを無くして寝られる。

 

そんな事を思っている矢先に、りえは横たわり、深い眠りについて帰らぬ人となった。

 

大丈夫?

起きてる?

 

俺の応答に対して、念仏のようなうなり声しか返せないりえはもはや死人同様だった。

 

俺はりえに抱きつくも、ただただ、りえの気持ちの良さそうな呼吸と呼吸による上下運動の肺の膨らみを眺めるだけでなすすべがなかった

 

負けた

 

後少しの状況で結果が出なかった。

悔しさよりも、疲労感と達成感にあふれ、狭い空間の中で女が寝て男が起きる異空間でただぼんやりとテレビを眺めていた。

ここまでこれて良いイメージは作れた。

 

そんな事を思っていると、気がついたら俺も眠りについていた。

 

 

 

 

早朝、ふとテレビの音で目を覚ます。川島海荷が毎朝お馴染みのZIPポーズをとっていた。

 

俺は寝てしまったのか 次第に意識がはっきりとして昨日のストーリーを思い出した。

 

そうか、俺は負けたのか

 

隣を見ると、ベッドの大半を占領して気持ちよさそうに寝ているりえがいた。

一瞬だれだ?と思ったが自らがピックアップして自ら連れ出した女だと脳内で徐々に理解。

 

おはよー

 

朝の挨拶をすると、ムニャムニャ言いながら見てる夢から解放され起き出すりえ。

握る手がカサカサ。一瞬開く目が化け物、微笑みながら探す俺の腕。

 

おはよ、私寝ちゃった?

気持ちよさそうに寝てたよ

えーごめーん。私なんにもしてないよね?

あんなことや、こんなことしちゃたよ

えー絶対してない、えーわかんない

俺のことは覚えてる?朝おいてこいつ誰?みたいなのじゃない?

大丈夫、ちゃんと覚えてるよ。郁人くん

 

りえは心なしか食いつきを下げて無く、むしろ上がっているのでは?というくらいの勢い。朝7時の寝起きのテンションではない。

 

そういえばこんな言葉を聞いたのを思い出した。

 

女は朝、エロくなる

 

俺はその言葉と、りえの勢いに負けてもう一度ベッドに導かれる。

 

後ろからこうやって抱きしめられるの好きなのー

 

俺の手を誘導して自分の体に触れさせるりえ。

俺はこのときようやく違和感の正体に気づいた。

 

ねえ、こっちむいて?

 

 

 

 

テレビから川島海荷桝太一が朝の情報を伝える。そのBGMを背景に俺たちは交わった。お互い朝なのに出来る限り求め合った。

そこには形式も含め、いっさいののグダがなっかった。 

 

試合はまだ終わっていなかった。

 

服を着ながら、たわいもない話をする二人。つい数分前男女の関係になったとは思えないほどお互いドライだった。

 

じゃ、そろそろ行くね

 

普段俺が良く使うこの言葉を女性に使われたのは久しぶりだ。

あまりに唐突すぐてたが動揺を隠すようにすぐさま会話を続けた。

 

わかった。駅まで送るよ。

大丈夫

まるでやり捨てをするチャラい男心をもったかのようなりえは俺の言葉を一つづつ丁寧に破壊していく。そこにはもう即系の雰囲気を醸し出す女性はいなかった

 

じゃ、またね

 うん、お疲れ様。

 

りえは寂しそうな表情も、楽しかった昨日を振り返る笑顔もなく、あったのは任務を全うしたかのような仕事人の顔だけだった。

 

もそかしたら俺は即ったのではなく、即られたのかもしれない。

そう考えてからは昨日から今日までのりえの行動や言動はプロフェッショナルにしか見えなくなった。

 

俺は一人部屋の中でベットに倒れ込んだ。喜びとも悲しみともいえない気持ちに包まれた。

結果は有言実行出来た。しかし、どっちが即ったのかわからない展開に混乱しながらも、少しの自信も身につけた。

 

即ろとしてる男もいれば、即ろうとしてる女もいる。即れるのは男にしか与えられた特権なんかじゃなく、男女平等に与えられていた。そんな原理原則を俺はどっかではわかっていながらも、男が、自分が即ったと、正当化しようとしていた。

 

確かにこれに関しては答えがなく、迷宮入りする永遠の難点だ。

大事なのは目標を決めて、その目標に対してトライして、結果はどうだったのかというプロセスだ。俺は目標の為ならプライドなんか平気で捨てるし、即ろうが即られようが結果がでれば。ノープロブレム

 

1即の手土産を元に名古屋へ挑戦する。

俺はまだまだもっと強くなれる。 ~Be Storong