渋谷物語〜魅了と刹那の神隠し

 

狭い部屋の中に二酸化酸素を吐く生き物が5人。俺たちは旧友じゃなく、つい先程お互いの意思と欲で集結された。緊迫感溢れる狭い部屋はまるで時の流れが止まったかのような、お互いが牽制し合ってただならぬ状況とかしていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

某日。 俺は再び渋谷の街に繰り出した。

今宵のパートナーはエジル。 

 

彼を説明するのに言葉は必要だろうか?

独創的でエレガントな服装と雰囲気。

神から与えららた美貌。

バラエティから徴収したトーク力とカリスマ性。全てを兼ね備えた男こそエジルだ。

 

俺たちは渋谷から2メーターの位置にあるビジネスホテル一部屋を拠点として今宵のコンセプトと今夜起こる物語をイメージして街に繰り出した。借りた部屋は一部屋ということもあり、連れ出すなら2人組を連れ出してセパレートがフォーマルだ。 だがイレギュラーが起こるのが現場の厳しさであり楽しさでもある。

どんな結果になっても今宵を楽しむ。楽しんだと思える日々になるために。

 

熱い握手を交わして街に繰り出した!

 

f:id:kazami0711:20180410082234j:image

 

するとセンター街を歩いていると女の子に話しかけられるエイジ。

女1 えー!やばいんだけどなんでいるの?

エジ  よー!なにしてるの?

エジルが最近知り合った年上の女性とたまたま鉢合わせた。

友達の誕生日会してたんだよ。

俺 何歳になったの?

29歳だよ。

俺 おめでとう

どこに行くの?

俺 これから季節外れのクリスマスパーティ。一緒に行こうよ

エジ そう。服装もちょうどサンタっぽいし良い感じじゃん

なにそれ笑 コスプレはどこにあるの?

俺 宅配便で届くようにしてるよ

 

後で合流しよう。

たわいもない会話をして、笑顔を引き出して放流。

今回、このクラブ前の声掛けが俺たちを地蔵から解放させてくれた。

 

クラブin 

f:id:kazami0711:20180410082331j:image

 

土曜日ということもあり、人、人、人で溢れている。時間は2時前だがすでに満員だ。 DJが最高に上がるedmを流し、現場の空気は既に乱れた異空間を作り上げていた。

 

最高だよ、さぁ再び今宵もゲームが始まる。

行くよ。 俺たちは歩みも進めた。

 

先程ストリートで声かけのアップを済ませていたので声かけに躊躇しない。声をかける前の緊張感やかけた後の冷たい対応さえも、心底楽しめていた。それに、根拠のない自信という一番大事な要素も今回は常に持てていた。

 

隣にいた雰囲気のある3人組に声かけ。

身長何センチ?

167

俺、167センチの子、すごい好きなんだよね。

なにそれ笑

167センチの子に悪い子はいないよってばあちゃんに言われててさ

爆笑 お兄さんKANSAIの人?

新たなオープナーとともに、出だしは順調。和みに入る。

エジルを見ると、二人の美女を相手にしていて苦戦の模様。頑張ってくれ。

5人でテキーラを乾杯。しかし、VIPに移動してしまった。

 

焦りなどは俺たちに全くなかった。さぁ次だ。

 

ダンスフロアで踊っていると、派手に踊る2人組を発見。どうやら酔っ払っている。

 

踊りながら絡みに行く。このスタンスは俺が最も得意としている方法。一緒に踊りながら笑顔を引き出してスキンシップを図る。徐々に彼女の心に揺さぶりをかける。

素敵な笑顔だね。ずっとにやけていてほしいな。

嬉しい

 

彼女からのボディータッチが増えた。だが落ち着け。

酔っているのでまだ魅了は当然出来ていない。

エジルの方に目を向けると女が堅そうな雰囲気で厳しそう。放流される。

 

お前の力はそんなもんじゃない。声さえかければ顔は箱一番なんだからどんどんいこう。エジルに活をいれる。心なしかエジルはさらに加速していく。

 

今日はかなり人で溢れていた。

フロアでは歩くことすら困難にする。故にペアリングしているカップルも多数見られる。

 

アモッグだ。

 

俺はエジルの美貌を最大限駆使したアモッグは彼にとっても俺たちにとってもベストな方法だ。

 

絡まれてる女の子の視線の先に位置取る。見つめる。目が合う。笑う。繰り返す。手招きする。

 

アモッグを使いながら何人かと和む。

俺もアモッグに成功。一人を引き抜いて乾杯。歯を矯正していて非常に残念な歯だった。

ビッグバンという共通点で盛り上がる。番ゲ。しかし、盛り上がったが魅了するトークは皆無、沸点は通り過ぎて未来が見えなくなってしまった為、放流する。

 

目先の楽しさを求めてはいけない。冷静になれ。あの和みは即から逆再生したときに必要な作業だったのか?

 

あまり深い和みに入れない俺たちは次第に焦りを感じ始めるていた。

 

すると、トイレ休憩をしているときにエジルが女の子から逆ナンを受けていた。白い服に白いスカートの女の子はエジルに目がハートだった。俺はすっと引いて、彼らを二人きりにさせた。直感から即れると思った。

 

コンビでだめでも相方が即ってくれるならそれでいい。それがコンビ

でも時間はまだある。俺はこの乱れる異空間の中、孤独と、根拠のない自信を相棒にしして戦場へ向かった。

 

ソロの場合のベターなやり方は、1人>複数>2人組となる。

 

そこに、先程スキンシップを図った酔っ払い子がソロで歩いていた。俺は先程と同じようなテンションで声かけをしたが、彼女は酔いの魔法から溶けて、俺に興味は無く不安を募らせる表情をしていた。

友達が男とどこかに行っちゃったの?

うん

この箱のどこかにはいるわけだし、一杯だけ乾杯でもして待とうよ。

もうお酒はいらない

俺もいらない。オレンジジュースが飲みたいんよね

乾杯をするが、冷めた魔法を別のアングルから仕掛けるのは至難の業。会話は盛り上がらず放流されてしまう。

魅了できないのが悔しったがここはトランジション。次に切り換える。

 

乾杯をしていた3人組。複数の場合は一人を引っ張り出しても、残りが一人にならないので和める倍率は下がる。

 

アニョハセヨオープナーで声かけ。

 

ガンシカト、気持ちの良さすらも覚える快感だ。

 

 

 

と、その時。フロアをさまよっていると、俺を見つめる強烈な目ビームが飛んでくる。我慢しきれず目ビームの先に視線を向けると、白人の高身長美人が俺を見つめていた。

歩みを寄せてくる。俺は何か悪いことでもしたのか?

 

さっきもあなたのことを見つけた。でも友達といるから話しかけられなかった。今一人だから声をかけた。あなたはこのクラブの中で一番かっこいい。とても素敵よ。

 

流暢な日本語でまさかの逆ナンだった。昔名古屋でも外人に逆ナンされたがラテン系で激しそうでなによりもネットリした雰囲気が無理だった。彼女はフランス人で170オーバーで透明感のある美貌を兼ね備えていた。

 

f:id:kazami0711:20180410082518j:image

 

ありがとう。嬉しいよ。俺も君のこととても素敵だなと思う。内面すらも知りたくなった。教えてくれないかな?

バーカンに連れ出して乾杯。

なぜ俺なのか?と思ったが希に見る目が小さい人がタイプでアジア人が好みのようだ。食いつきを利用して最短ルートで和む。無駄を省く。だがこのとき、すごい違和感を感じる。

 

これから二人で外に出よう

外に出て何をするの?

二人でいたいだけだよ

ホテルとかは行かないよ。

二人きりでいたいんだよ。

 エッチは絶対しないよ

このグダは直感で形式グダではない気がした。欧米人特有の素直な気持ちが言語化されているだけだった。

今まではすぐにやることもあった。でも今は違う。何回もデートを重ねて心を通わせてからそうゆう行為はしたいの。

フランス人は俺に惚れていて自らの価値観を俺に提供してきた。俺はこの価値観を破壊する必要があった。

君の言いたいことは分かった。まず、俺のことを良いと思ってくれてありがとう。正直伝えると、俺は今夜君を抱きたいと思っている。俺にとってその行為は終わりじゃなくて始まりなんだよ。

でもそれはやりたいだけでしょ?みんなに言ってるんでしょ?

そう思われているのなら悲しいな。誰にでも言うようならこんな熱意を持って話さないし、こうしてる間にも他に行ってるよ?

お互い夢中になって価値観のぶつけ合いをしていた。身振り手振りで熱弁する俺たちは完全に浮いていた。

 

f:id:kazami0711:20180410120443j:image

 

そこにエジルが先ほどの逆ナン子とやってきた。

もうホテルいけるよ。あと、友達もホテルいける。

 

なんとエジルは逆ナン子を仕上げるだけじゃなく、その友達も俺のために仕上げてくれていた。俺たちが顔を近づけてヒートアップしている様子を3人でみていたらしい。

 

俺の選択肢は二つ。

フランス人を捨てて逆ナン子の友達狙いで一緒にホテルに行く。このままフランス人を口説き続ける。確かにホテルにみんなでいけば即への最短距離だ。友達子もかわいい。しかし、彼女を魅了したわけじゃないし、酔いもなかなか回ってる。前回の反省からか今回は「魅了する」ことへのこだわりが強かった。

 

ごめん。先に行ってて 

エジルにつげて俺はフランス人とのバトルに再び挑んだ。

私はベンゼマジダンも好きじゃない。あなたはそれ以上に素敵なのだからこそ今日はしたくない。

f:id:kazami0711:20180410120215j:image

 

ベンゼマジダンも偉大だよ。じゃ次いつ会えると思っているの?俺は断言できないよ。俺たちにとって大切なのは会えている今なんじゃないかな?

すると、彼女から突然濃厚なDK。

俺の気持ちを今度は体で体現しようとしているんだろう。そのバトル乗ってやるよ。俺は彼女の圧力に負けずどころかスクワットで鍛えた下半身を軸に押し掛けて畳みかける。周りは唖然としていたが気にしない。

 

f:id:kazami0711:20180410120500j:image

 

友達に説明してくるわ

価値観を破壊するために素直に価値観をぶつけるのではなく、違う土俵から攻めて技あり。

しかし、この戦いの疲労感とDKにより満足感に溢れた俺はなぜかフランス人を待っている間に他の女性が気になる。

男2人にナンパされていたが盛り上がりに欠けている二人組の1人に声掛け。さらにこの女性はフランス人との一連を見ていた。

さっきの人は奥さんですか?

まさか。すごいしつこいんだ。俺みたいなのをかっこいいていってきてさ。

え、でもお兄さんかっこいいですよ

ありがとう。よかったら向こうの方で二人で飲もうよ。

いいですよ。暇してたんで。

アモッグ成功。移動したところで乾杯。

彼女はあまり可愛くはないがお洒落系とおっぱいとどこか愛嬌があり、何故か嫌いじゃないタイプ。

 

 

 

韓国が好きで名前はテテ。

今日の声掛けを振り返り、反省を経験に変えてとにかく必死で和んだ。彼女はどんな話をすれば喜ぶか。どんなスタンスが彼女には合うか。話しながら頭のメモ帳を駆使して彼女が求める理想的な男性を瞬間的に演じた。

 

話していて分かったのは彼女は妹キャラで優しくて危険なお兄さんが好き。韓国やファッションが好き。そしてなによりも、ピュアだった。

 

テテは年上が好きでしょ?自分であまり物事を決められそうにないし、なによりもドMそうだよね

え、なんでわかるんですか。そこは想像にお任せします。

コールドリーディング成功。この手のタイプは得意だった。よく笑うテテ。なかなか可愛くない。だがこっちも素で入れるし、楽しかった。

次敬語使ったらキスするからね

 

 

 

 

賑やかなムードだった

 

 

しかし、寒気がした。

 

 

懐かしさすら感じる目ビームを感じた。

どこか漂う焦げたフランスパンの香り。

 

 

 

俺は後ろから思いっきりどつかれた。そこには怒りであふれるフランス人が立っていた。

 

f:id:kazami0711:20180410120421j:image

セボーン!ショボーン!あなたは結局だれでもいいんだね。私はあなたと過ごす決心を決めて荷物まで出してきたのに。最低ね。ショボーン

君と話していても分かり合えなかった。俺にとって今日が一番大事なんだ。俺と君はもう終わり。

ファッキューショボーン

労いの言葉を貰い、フランス人は消えていった。周りやテテはもちろん唖然。

 

決心を固めていたのは予想外だったが俺は一つのピースを失くした。もうぶれない。フランス人を失った今、俺は今目の前にいるテテを必ず即る。自分の判断を正当化するかのように。

大丈夫?

うん。むしろごめんね。

 

再びテテと和み直す。

最初は壁を感じていたが打ち解けて自分のことをどんどん話すようになったテテ。

今アパレルの専門行ってるんだけど、内定を貰ったの。そこの会社から自分のオリジナルのブランドを出すことが夢なの。

そうなんだ。すごいね。まだ若いし、これから思うようにいかないことがあると思うけど、遠回りになっても何年かけてもその夢実現してね。そしたらその服着るからさ。

テテは肝心なところは強い芯を感じたのであまり変なことは言わずに応援してあげた。

クラブでこんな真面目に話をすることもないね。でもこうやって話せてギャップじゃないけど、知らないこと知れてよかった。

私もこんなの初めて。それに今すごく楽しい。

仕上がったのが分かった。彼女は出来上がった。美味しそうだ。

 

 

気持ちも最高潮。沸点を見逃さない。

まだ二人でいたい、終わったら二人で一緒にいようよ。

私も一緒にいたい。友達がいるから友達に一言いってみるね。

 

 

気が付けばクラブは終了していた。

俺たちは外で友達を待つ。

 

友達は男と一緒に現れた。アッキーナに少し似ていた。

 

さて、どうしようか。 するとアッキーナ

 

私この人と一緒にいたくない。だから3人で飲みに行こうよ。

 

なるほど。 アッキーナは男に食いついてないのか。3人で飲みに行くのは生産性に欠ける。何よりもテテを魔法にかけている今のうちに勝負を決めたい。

俺は午前5時に頭をフル回転させた。

 

 

1番良い方法。

 

いや、待てよ。

 

 

彼なら。

 

それなら、俺の友達も入れて計4人で過ごそうよ。友達今ホテルにいるからそこに向かおう。

 

俺が思いついたアドリブはエジルと逆ナン子がいるビジホに向かうことだった。 そこからの展開? 今の俺にはそれ以上もそれ以下も思いつかなかった。 ただ1つ言えるのは最高にエキサイティングであり、なるようになること。

 

これ俺の友達。めっちゃイケメンやろ?てことであの男から放流してきて。

確かにめっちゃイケメン笑 わかった。

 

男 呑みに行こうや!

 ごめん、もう帰る。

男 じゃライン教えてや

ラインしてない

 

目の前にいて一緒に過ごした男より、写真しかみたことないイケメンを優先するアッキーナ。女とエジルのすごさを目の当たりにした

 

俺たちは3人でホテルに向かう。さぁドキドキしてきたよ。

 

しれっとエジルに電話。

 

これから女二人つれて戻るからよろしく

 

まじ?(笑) 

 

まぁ何とかなるっしょ

 

これからどうなるか分からなかったが逆に言えばどうにでもなれる状況を満喫する。

 

 

ホテルに到着。

 

 

 

部屋の前へ。

 

 

どんな展開も受け入れよう

 

 

 

ガチャ

 

 

f:id:kazami0711:20180410120700j:image

 

 

俺たちはうす暗い部屋の中、乱れたベッドの上に座り、脱ぎ捨てた服の代わりにバスロブを着るエジルと逆ナン子を発見。

 

俺が連れてきた女二人は唖然で言葉が出ない。

 

エジルは苦笑い。逆ナン子は恥ずかしがるようにエジルの背中に隠れている。

 

 

狭い部屋の中に二酸化酸素を吐く生き物が5人。俺たちは旧友じゃなく、つい先程お互いの意思と欲で集結された。緊迫感溢れる狭い部屋はまるで時の流れが止まったかのような、お互いが牽制し合ってただならぬ状況とかしていた。

 

どもー

俺は先制を切った。

どもーじゃねーよ(笑)服着よっか。。

 

逆ナン子は素早くバスルームへ行き着替える。

エジルは俺が連れてきた女に挨拶しながら堂々と着替える。

 

一番は動揺していたのはテテとアッキーナだった。

 

遠慮しないでベッド座っていいからねー、水でも飲む?

まだ夜のとばり事情をあまり経験していなそうなウブな二人を介護するかのようなトーク

 

エジル

とりあえずこの流れは俺が逆ナン子を送る流れだね。逆ナン子行こうか。

 

逆ナン子は悲しそうな顔をしながら無言で帰宅の準備を始める。

それもそうだ。エジルに惚れていて彼ともっと長くいたいはずだ。その場の誰もがその切ない女心を感じ取りなんともいえない空気に。

急な対応を見事にこなすエジルにもあっぱれ。

 

 ごめんね。。。

すいません。。

俺と女の子たちで謝ったが言葉を返してくれず、エジルと去った。

 

気持ちを切り替えろ俺。ゴールはあと僅かだ。

 

テテがトイレに行ったのでアッキーナと少し和む。頑張れば行けそうだがテテの気持ちを下げる危険性もあるし、危険な橋を渡りたくなかった。

 

続いてアッキーナがトイレに行ってる間にテテにギラつく。

 

やっと二人になれたね

 

抱きよせてキス、DK。ノーグダ。形式さえもない。首筋を刺激すると、ドエムのテテはアッキーナに聞かれないように声を必死に殺す。真面目に夢を語ろうが、女の子も気持がよいことは好きだ。そうだテテ、素直であれ。

 

そこに逆ナン子を送り届けたエジルが帰宅。

 

2対2の状況が繰り広げられる。

 

次は俺が即る番だ。

俺たちは言葉に表さないが阿吽の呼吸を見せる。

 

エジルアッキーナエジルと話したいみたいだから二人でモーニングでもいってきなよ?

 

どこにあるんだよ(笑) まぁ、アッキーナ行くか

 

はい、行きますか

 

二人とも楽しんでね。お互い帰ってきたらデートの報告会をしよう

 

テテは友達がどこか行くことに不安を感じてはいないのだろうか

 

テテ 検討を祈る!

 

何も心配をしていないようだ。

 

ショッピングセパレートが決まった。

再び二人きりになる。

 

エジルからゴールに直結する最高のスルーパス

これをゴールに決めないでどうする? 

 

更にエジルから事前にベッドの上にゴムを用意させてもらっていた。

 

限られた時間でたくさんテテをいじめ倒して即。

 

行為後、先ほどが嘘かのように甘えてくるし、自分を更にさらけ出してくるテテ。

わかってたよ、こうなることは。

即は体だけじゃなく、心の距離も縮めてくれる特攻薬だ。時間を忘れてテテといちゃついてると、エジルアッキーナが帰宅。

 

裸の俺たちは焦って布団にくるまる。

 

なにやってるんだよ(笑)

 

アッキーナも驚いた様な顔をしていた。

急いで二人で服を着る。

 

ここまで二人とも即。結果を出した。

しかし、追加点を奪える匂いだ。

だが、俺とテテがモーニング行こうか?と打診してもエジルは拒む。

小声で聞いたらもう性欲ないし、性欲わかないみたいだ。

 

分かったよ。お疲れさま。俺たちは追加点を奪いにはいかず、虎の子の1点を守り抜いて試合終了。長い試合にピリオドを打った。

 

そのあとはアッキーナが爆睡して、俺とエジルの間にテテを入れて雑魚寝しながら答え合わせトーク

 

エジル

テテはエッチ気持ちよかった?どうだった?俺はさっきの子愛称よかったなー

 

テテはすごい密着濃厚してきたよ。

私はイかされてないです

 

アッキーナが寝ながらオナラしたり、三人で終始楽しく過ごした。

 

 

カーテンをめくると、眩しい光が差し込んでくる。夜しか生活できないようなゾンビみたいな俺たちを現実の世界に連れ戻す示しの光でもあった。

 

楽しい時間の終わりのお知らせだ。

 

駅まで彼女たちを送る。

 

ありがとう。またね。

 

 

空っぽの捨て台詞を吐いた後、朝の光に包まれながら堅いガッツポーズをかわしてお互いの健闘を称えた

 

 

f:id:kazami0711:20180410121009j:image

 

アッキーナもテテも俺たちチャラ男を踏み台にして現実世界をまた生きる。皮肉にも男性は選ばれる存在。そんなことを熟知しながらも自らの欲望のまま行動してまた、正当化する。 お互いが満足し合えるならそれでいいんだ。

 

 

 

エジルはスキルがあって一人で即れたが俺は彼の懐の深さがなけれ即れてはいなかった。

 

 

名古屋まで約一か月。

手に入れたのは根拠のない自信と経験と友情。

名古屋ではどんな物語が待っているのだろうか。俺たちを育ててくれた名古屋に恩を返すべく、敬意を持って挑戦する。

 

 

 

ショボーン END