僕のGW①

 

 

 

5月4日

 

仕事を終わらせて3日間のバカンスが始まった。 目的は名古屋の最終調整の予定だったが、性欲に支配され、生産性のないアポをキャパーオーバーしながらも組みこむ。  

 

俺は渋谷に向かった。 第1戦目のアポ相手と会うためだ。

 

24歳、証券マン、ど変態。

会う前から電話などで仕上げていてイージーゲームと分かりながらも会いに来た。自分の性欲に毎度嫌気が指す。

そしてど変態なのも分かっていた。身体中の精子達がフル動員で射精を求めていた。

 

ハチ公前で待ち合わせ、、

 

イクトくん見つけたから行くねー!

 

この瞬間だけはどうしても高鳴る。

 

 

やっほー!!

 

 

 

 

、、、

 

 

 

f:id:kazami0711:20180509125214j:image

 

 

アジアン馬場やないかい!!!

 

ポッチャリしてるとは言っていたがここまでいくとただのデブ。

しかも胸元を見せつけてデブのエロスを見せつけて来る。

 

 

吐き気がした。

こんな奴のために貴重な時間を割いた自分の性欲と馬場の容姿に吐き気がした。

 

 

しかも見ればわかる息が臭いやつやん!!

 

 

 

大勢の人がいるハチ公の前。

一緒に居ることが恥ずかしい。

逃げ出したい。 

 

思いっきりダッシュで逃げようか?

そう考えた。

 

さぁ予約してる店あるんだよね?行きましょー!

 

馬場に手招きされながら店に歩くしまつ。

周りの目が痛い。

握って来た手はラクダみたいな手をしていた。

 

店に到着

 

ここはなにがオススメー?♡

肉かな

ビビンバビビンバ♪───O(≧∇≦)O────♪カルビカルビ♪───O(≧∇≦)O────♪

踊り出すラクダ。

店員もなんであんな馬場とあの男はいるんだ?みたいな目で見て来る

 

それでも乾杯が始まると普通に口説いてしまう俺がいた。

いつも通りのルーティンを坦々と吐く。

 

いやーん、そんなに見つめて来る人初めて。目力強〜い

アポの時は必ず目を逸らさない。こんな薄い目だがこれは確実にオナ禁効果だ。

 

適当に話したり口説いたりルーティンを使用。

 

 

 

 

f:id:kazami0711:20180509130808j:image

 

ラクダをメスの顔に変えることに成功

 

 

店を後にする。

 

歩く俺の手を握る。

握るというよりかは完全にプロレス技のようなホールドを掛けられていた。

 

上目でこちらを見ながら

 

 

次どこ行くー?♡♪───O(≧∇≦)O────♪

 

俺は帰ろうと打診

 

 

予想外だっんだろう。 驚きを隠せない馬場。

汗を掻き、悲しそうな顔をする馬場。

 

優しい俺は仕方なく、居酒屋甘太郎に行くことにした。

 

ここで対面の席なのに横に座って来る馬場

 

対面だと見つめられちゃうじゃんー!

横だと触れられるし♡

 

馬場のセクハラは徐々にエスカレートして行く。

 

俺の筋肉を触るふりをして股間に手を忍ばせる馬場。

 

俺は動じないフリをしていたが股間はギンギラギンになっていた。ラクダに立ってしまうのが恥ずかしい。

 

凄い硬くなってるよー?!  

 

 

舐めたいなー

 

 

舐めれるもんなら舐めてみろ

 

そんな態度を装っていたらラクダがテーブルの下にしゃがみ込む。

 

餌を待つラクダがそこにはいた。

 

さすがに動じた

 

 

 

なにしてるんだ!!  やめろ!

 

 

俺はマナーのなってないラクダを叱る飼育員のようだ。

 

しかし動きを止めずにそのままフェラーリ

 

はーん♡ 

 

 

美味しいー!♡

 

 

ビビンバビビンバ♪───O(≧∇≦)O────♪

f:id:kazami0711:20180509131733j:image

 

 

デブスに限って何故こんなにもテクニシャンなんだ!! しかもラクダがデブだから口で上下運動する度に身体がテーブルにぶつかり毎度揺れを起こしやがる!

 

まずい!

 

このままでは2週間貯め続けてきた精子を守ることができない!

 

こんなラクダに!

 

 

ちょっと待って!やめて!続きは後で

 

俺たちは店を出た。

ラクダは女の顔を通り越してトロトロにとろけていた。本当に吐き気がする。

 

今日はもう帰ろっか、、また今度にした方が楽しみが続くでしょ?

 

えー、、分かった(*´ω`*)

 

 

ラクダは渋谷の駅に消えていった。。

 

 

身体が軽くなり自由になった。

 

 

俺のGWあんなラクダと過ごすためのものじゃない!

 

俺は飼育員じゃない。

 

しかし、家にはもう帰れない

 

 

 

1人クラブに行こうかと迷ったがその時、、、

 

 

 

 

 

 

 

そうだテテだ!!

 

 

俺はテテに連絡した。

彼女は難なく受け入れてくれて彼女の家に寝泊まりすることになった

 

テテとは以前渋谷のクラブにエジルと行った時に出会ったアリンコだ。

 

渋谷物語〜魅了と刹那の神隠し - kazami0711の日記

 

 

 

終電で新宿に向かうとテテは嬉しそうな顔して出迎えてくれた。

 

 

夜風に靡かれながら深夜の新宿を2人で話しながら歩く。

 

 

スーパーに買い出しに行って、家に到着。

 

 

YouTubeを見たりお話ししたり。

 

テテとの時間は偽りがなかった。

 

俺は女を口説く時、素の自分を殺してマシーン化する。それはエネルギーを消費してしまうし、つまらない。  

 

テテとの時間はありのままだ。価値観やフィーリングという言葉を借りればそれまでだが言葉以上に重なりが垣間見れる。

 

寝る前に甘えん坊になるテテ。

最後はテテに襲われて合体し写生。

 

 

テテとヤる前は誰とヤッたかを考えた。

 

 

 

それもテテだった。

 

 

 

テテ!?

 

 

俺はテテで写生しテテで写生されたのか!!

 

 

少し精子を無駄にしたかなと思ったが抱いた後の後悔感はそれほどなく眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

5月5日

 

この日は昼から別の案件とアポだ。

 

テテの家のシャワーを浴び、身だしなみを整える。 テテに眉毛を描いてもらいテテに新宿まで送って貰う。

 

寂しそうな顔が全てを物語っていた。

 

大丈夫。また、会えるよ。

 

 

俺はテテと別れてアポの場所に向かった。

 

さぁ切り替えよう。

 

 

この日のアポ相手はマッチングアプリで意気投合した同い年。

間違いなく写真の雰囲気はNo. 1に可愛い。

 

だが昨日のラクダ事件もあるし慎重に待ち合わせ場所へ、、、

 

 

すると、俺を見つけて早歩きになる美女がそこにはいた。

 

長い髪は明るく染められ毛先が巻かれ、大人の雰囲気を晒し出していた。スタイルの割には胸の主張が激しい。

 

俺はガッツポーズした。

やっとGWが始まった。

 

 

遅いよー!

ごめんテテがさ、、

え?

なんでもない。行こうか!

 

 

向かった先は表参道に本店を構えるバルバッコアというシュラスコ料理

 

女関係なく俺はこの店が大好きだ。

 

カウンター席に案内され、食べ放題スタート

 

自称川栄似の彼女は人見知りもせず、聞き上手で常にニコニコしていた。

 

そして初のバルバッコアを堪能している模様

 

ただただ楽しい空間がそこにはあった。人目を気にしながらラクダとデートした昨日が嘘のようだ

 

ただ川栄は虚壁を貼っていた。人見知りしないのも笑顔なのも、緊張している様子をバラしたくないための手段。

 

川栄の過去の話をした。

 

彼女は長い間山口蛍似の彼氏と同棲生活を送っていたが、一度も抱かれずにフラれた。彼氏は女遊びをしていたんだろう。

原因として自分でも分かっていたが尽くしすぎてしまうことだ。過剰な尽くしは度を超えるとマイナスだ。

 

過去の話と原状をリンクさせると、間違いなく俺のことを男として見てるのはもちろん性の対象としても見てほしそうな様子。

 

ここから仕上げにかかる。

 

 

 

しかしうまくいかない!

 

店員が次から次へと肉を提供して来やがる!

 

そのたびに話は中断し、俺も川栄も肉に食らいついてしまう。

 

しかもめちゃくちゃ上手いではないか!

 

プランを頭の中で変更

場所を移動して雰囲気を変えて仕上げる。

 

合計一万の支払いを奢ってもらい、タクシーで渋谷へ移動

 

昨日ぶりだ。

 

カラオケに一時間入る。

 

 

 

 

その時!

 

 

腹痛が止まらない! 

 

お腹が痛い。とてつもなく大きい腹痛。

 

以前バルバッコアに行った時も食べ過ぎて激しい腹痛に襲われた。その時は我慢できずがっつり漏らしてしまい、パンツとジーンズを失った。

 

その失敗を生かして早めにトイレに駆け込む。

そのおかげで20分弱待たせてしまった。

 

 

たくさん出た? 大丈夫?

 

心配しながらもまだ腹痛に苦しむ俺を少し笑っていた。

 

すごい汗だよ 踏ん張ったの?

 

俺は やばい  とだけ言って再びトイレに駆け込む。

 

 

結局Mr.Childrenと三代目を一曲ずつ歌って上手すぎてやばいをもらい退店

 

 

さぁここからだ。

舞台は居酒屋 甘太郎

 

まさかの昨日と同じ店員が接客してきた

 

お互いニヤニヤしながらも察してくれたようで雰囲気のある半個室に案内される。

 

俺は対面に座らず、川栄の隣に位置取る。

そう、まさに昨日ラクダが俺を落とすために使った戦術をそのまま駆使する。

ありがとう、ラクダ

 

 

乾杯をして試合開始

 

短時間で抱かれたいと思わせる魔法は俺の得意分野。どんどん仕掛ける

 

俺が仕掛けたのは3つ

 

 

1、コールドリーディング

 

コールドリーディングとは相手が思っていることや本音、価値観をこちらが言い当てること。これは心理的効果が働いて、心の距離が更に近づく

 

お前さ、自分に自信ないでしょ?

 

え?

 

俺に女として見られるか不安やろ

 

え、なんで分かったの? すごいんだけど

 

元彼とのことから、自分に魅力ないのかなって思ってるのかもしれないけど全然そんなこと思わなくていいよ。一緒にいて、凄い魅力的だなと感じたし、最初めっちゃ話してたのとか緊張を隠してたとことか愛おしく見えちゃったよ

 

なんでそんなに私のこと分かってるの?笑 今凄く嬉しい。郁人君にはなんでも分かってくれるんだね

 

たくさん遊んできたからね。

 

チャラいけど女のこと分かってるよね。嫌いになれない

 

まさに俺が目指しているチャラいけど遊ばれたくなるお兄さんを演じることに成功。

まさに俳優だ。

 

 

2、性のハードルを下げる

 

これはワンナイトって悪くないよねってトークをして相手を勘違いさせる。まさに魔法であり、悪徳詐欺でもある

 

服買う前には試着する。食料買う前に試食できるならする。知らない人と会う前にどんな人?って聞く。なのに、なんで付き合う前にやらないんだろう。

 

やった後の距離が縮まるの分かるっしょ?あの感覚とか言葉を超越してて凄い好き。

 

もちろん誰にでもそーゆう行為するのは過去の遊んでた俺。今は自分が良いなって思わないと抱きたいと思わない。

 

 

 

川栄の顔を見る。

 

 

もう仕上がりそうだ!!

 

あともう少し

 

 

 

③ストレートな打診

 

今言った通り、俺は今日お前を抱きたいんだよね。  てか抱くわ!

 

ちょっと(*´ω`*) なに言ってるのやめて恥ずかしい(*´ω`*)

こんなにストレートに言われたの初めてでドキドキしてる

よし、行こうか。

 

自分でもびっくりするほど完璧に仕上がった。

 

側から見ればキザなセリフを淡々と思いを込めずに発している危ない男になっていた。

 

ホテル街に歩く。 自信はなくても良い。

自信があるように見せればいい。

力強く手を握り、堂々とホテルへ。

 

キスのくだりから形式グダを乗り越えるも、

 

もう会えなくなるかもしれないのが嫌だ

 

食い付きは上げれば良いわけじゃない。

 

上げ過ぎればこのようなグダが起きる。さじ加減が必要だった。 これで川栄を傷つけることが決定した。

 

だが目の前の結果にフォーカスした俺は役者と再びなる。

 

何言ってんだよ。

そんなのこれからの俺の行動見てればそんな不安なんて後に2人で笑ってっから。

 

そこからは言葉は入らなかった。

シャワーを浴びて、濃厚に絡み合った。

 

これから最大の祭りクラブが待ってるのにお互い求め合って写生。 ど変態のドMだった。

 

 

 

 

 

今日はありがとう!!すっごく楽しかった!!また会えるの楽しみにしてるね!!

 

 

 

気付けば辺りはいつの間にか夜になっていた。

解散した彼女からのLINEに目を通した俺は、そっと指を左にスライドさせた。 

 

一瞬切なさが過るが、数秒後にはそれが快感に変わる!!  

 

そうだ。俺は何も変わっちゃいなかった。

 

 

さよなら川栄!

 

 

 

そして最大の祭りに向けて気合を入れ直す。

服を着替え亜鉛を飲み、身だしなみを整える。

先程のデートはもう過去だ。 今のみを生きる

 

 

 

嵐の前の静けさ。

 

そう

間違いなく今宵のクラブは何か起きる気がしていた。

 

胸騒ぎがした。この時を待っていた。

 

 

 

 

 

さぁゲームの

始まりだ。

 

 

 

次回!!

・総勢8名によるテキーラ祭り!!その果ての俺たちの運命は!?

 

・何故か伝説の男がクラブに!? そして彼はやはり生きる伝説だった!!

 

・何故!? 何故お前はここにいるんだ!? いるはずのない女性が姿を現わす!!

 

 

 

続く。。